「台湾地方都市にはまってしまったのだよ@ちんほうちゃ」なお話
こんにちは、太太です。
台湾リピーターともなると、台北以外の都市へ足を伸ばす人が多くなります。今回は、台湾地方都市にはまり中のみのりおんさんへお話を伺ってみました。ちんほうちゃとは、台湾語で「おいしい」という意味だそうです。
おいしい話がいっぱい出てくるかな?では、どうぞ♪
台湾地方都市にはまった「みのりおん」さん
このTシャツは実際に持っているそうです
みのりおんさんはFC2ブログのブロガーさん。Twitterを通じてお知り合いになりました。時にたんたんと、時に教訓を、時に笑いを忘れない絶妙な文章テクで人々を魅了します。
Twitterに更新記録が流れてくるたび、ワクワクしながらブログを読んでいましたから、今回お話が伺えてとってもうれしい!
台湾の友だちは、日本人はぼくひとりしかいないのに、台湾人の友だちどうしで話すときも、ぼくにもわかるようにわざと日本語で話している。
そんな台湾の人たちがすきで、台湾がすきになったから、ぼくはなんべんでも台湾に来ているんです。
引用:台湾ちんほうちゃ日記
こんな風に綴るみのりおんさん。中国語は基本的に話さず、筆談と数個の台湾語(多謝など)で乗り切っているそう。台湾滞在中は、日本語のわかる朋友たちが色々お世話してくださるのだって!
しかも、FBのチェックイン機能で訪台を知った朋友たちは
「みのりおんさんが(また突然)台湾に来たよ!」
「日本語しかしゃべれないから危険!」
「お世話しにいかなくちゃ」
みたいな感じで駆けつけてくれるというのだから驚きですね。そんなみのりおんさんに、南部を中心とした地方都市の魅力を語っていただきました。
台湾南部の方はとにかく優しい印象。どんな優しさに触れましたか?
台湾南部は、高雄や台南が有名
お友達1号は台南人
台南の人は優しいよねえ
その時、いろいろと料理をごちそうまでしていただき、日本語を学習しているという一人の店員さんとも知り合いになりました。この友達が台湾朋友の第一号で、この出会いをきっかけに、スマホを買ってFacebookをはじめました。その後の台湾彷徨と「台湾ちんほうちゃ日記」の原点です。
そんなことしていくうちに友達が増えまして、たとえばFacebookで「今度台湾に行くよ」と投稿すると、おびただしい数のコメントが返ってくるのですね。
台中に来い、いや新竹に来いだと(笑)。
行くと決まれば、彼らはその日に合わせて有給休暇をとってくれるんですよね。あとはもうどこへでも連れて行ってくれます。
お金を払わせてもらえない
「あたしが払うのよー!」の図
さらに困ったことに、友達の多くはこちらにお金を使わせてくれないんです。まだ大学生で満足に収入がない年にも関わらず、おごらせろコノヤローという姿勢には参りました(汗)。
しかも、申し訳ないことに、一生懸命に日本語で話そうとしてくれます。
昭和の香り漂う親切心に出逢う
ワタクシも台湾南部で人々の優しさにいっぱい触れました
その他にも、ガイドブックを持って歩いていると「どこ行くのか?」と聞いてその場所まで連れて行ってくれたり、雨でびしょ濡れになったジーパンを家の乾燥機で乾かしてくれたり、家族に紹介されて夕飯をご馳走になったり、ホテルの場所を聞いただけで家に泊めてくれたり、かわりにお土産までいただいてしまったり。
これらは南部に限ったことではなく、台湾全国どこへいっても優しさに変わりはありませんでした。
宜蘭での出来事
友達のトモダチはTOMODACHIなのよ
これは宜蘭(ぎらん)の話ですが、ホテルの受付の兄ちゃんにちょっと台湾語で話してみたら一気に打ち解けて、3日のあいだ車で宜蘭おススメ景観スポットのようなところをいろいろ案内してもらいました。あ、ヘンなことはされていません(笑)。
「この後で花蓮に行くつもりだ」と兄ちゃんに伝えたら、花蓮の友達も紹介していただき、花蓮も信じられないほど充実した旅行になりました。ノープランだったところにあえて組み込んできたかのような、何かただならぬ台湾の底力のようなものを感じました。
宜蘭の傳統藝術中心にいったらなんかイー・アル・カンフーみたいな人がいた。 pic.twitter.com/ryDYWdZKvg
— みのりおん@台湾的日々 (@chinhoucha) 2017年4月26日
唐突に宜蘭の話に変わってしまいましたが、宜蘭には高雄とか台南にあるような空気感、親しみやすさがあると思うんですよね。
台湾人と仲良くなるコツを教えてください。
自然体が一番なのね
コツと言われると難しいですね。と言いますのも、私はそもそも仲良くなろうと思ってやってないです(笑)。自然のままでいればすぐに仲良くなると思います。
私は基本的に「分からないこと」だらけなので、その分からないということをさらけ出しています。たとえば、分からないことはずうずうしくも日本語で聞いちゃいますし、つまらないものはつまらないといいますし、暑ければ暑い助けろと言ってすぐに冷房の聞いた店に逃げ込んでしまいます。
そんなことを包み隠さず言ってしまっているから、きっと「コイツ助けてみたい」と思われるのではないでしょうか。彼らは「人を助けたい」という血が人類学的に刷り込まれた民族だと思うんですよね。
ただひとつだけ、相手の笑顔を見ることができるかもしれない方法があります。それは知っている台湾語をひとつでもいいから言ってみることです。
みのりおんさんおすすめの南部都市は?
南部の都市と言えば、高雄と台南と屏東ですから、三択でしょうか。でも他にあったらすみません(泣)。
高雄は行きやすく、元気モリモリ
高雄は台湾第二の都市で、高〜いビルがいっぱいあるよ!
高雄はいいですよ。冬はまさにゴールデンウィーク並みのポカポカ青空陽気ですし、海もありますし、地下鉄も走って、市内にひとりでいても快適に過ごせます。それと高雄人は何かにつけて元気ですね。バイクはみんな持っていまして、後ろに乗せてもらえば、高雄中を縦横無尽に駆け抜けます。
台南は行きづらいけれど、人がとっても優しい
台南は日本で言うところの京都!落ち着いてます
台南も同じです。気候も人も良いところです。
台北から移動するとき、高雄よりも台南のほうが若干遠いですよね?いつも台北松山空港なので高鉄(台湾新幹線)で移動することになりますが、高雄は1時間30分、台南は台南駅に着くためには高鉄のほか在来線に乗り換えなくてはいけませんので、合計で2時間くらいかかります。そうなると高雄への移動のほうが段然快適です。
屏東はリゾート地
台湾北部は亜熱帯、台湾南部は熱帯
リゾートで行くのであれば屏東でしょう。墾丁は青い海と青い空ですよ!ただ、夏場は上記2都市と比べて気候が全く別物。めちゃくちゃ暑いですので、暑さにお気をつけて!
台湾の食べ物でおすすめは?
台湾というとたいていショウロンポーとかマンゴーカキ氷とか牛肉麺とかばかりに話題があつまって四方八方キラキラ光線を発射しているんですけれども、僕はフツーにころがっているピーマンがウマイと思うわけですよ☆ https://t.co/YFsH0chHkI
— みのりおん@台湾的日々 (@chinhoucha) 2017年7月8日
私は酒飲みですので、なんだかんだそっち系に走ってしまうのですが、香腸(台湾風ソーセージ)がビールによく合います!あとは普通にイカ焼きもいいですね。
さっきネットで調べてみてはじめて名前を知ったのですが、鹽酥鶏という食べ物がうますぎます。台湾風揚げ物屋台で夜市に行けば必ずありますよね。野菜や肉、海鮮など、好きなものを好きなだけザルに入れて揚げれば酒飲みはもう黙ります。
それと、名前は分からないのですが、花蓮の田舎の国道に面した橋のたもとに一軒屋台が出ていまして、そこで食べた豚肉の野生焼き?のような食べ物が死にそうなくらいうまかった記憶があります。ネギとニンニクをお好みで合わせて食べるのですが、残念ながら近くにビールがなく、ホテルまで持って返ってビールをしこたま買い込んでから食べました。
地味ですが、キャベツやピーマンなどの野菜類も美味いですよね。日本と比べてとにかくデカいし、素材そのものが新鮮なんです。柔らかく、甘味を感じます。
みのりおんさんが現地で使う台湾語を教えてください。
1.ちんほうちゃ(真好吃)
飯を食ったら「ちんほうちゃ」と言おう!
これでおばちゃんの笑顔は確実に君のもの!
2.どうしゃどうしゃ(多謝多謝)
最大級の感謝を表します。
3.ぱいせい(歹勢)
ごめんなさいですね。
道をよけてもらうときにも言います。
すみませんという意味もあると思います。
4.タンチレー(等一下)
ちょっと待ってねという意味です。
台湾語でタンチレの歌があるのですが、その年代の方の前で歌うと受けます。
5.ロアガベシー(熱到要死)
熱すぎて死にそうだ。
私が台湾に行くのはたいてい夏なのでよく言います。
6.ちゃっぱーぼぇー(呷飽没)
ご飯食べましたか?
知り合い同士で挨拶するときに使います。
7.ボーブンテイ(無問題)
ノープロブレムですね。
8.ぐわっしーりっぷんらん(我是日本人)
日本人でーす。
9.ざん(讚)
いいね。
10.その他
台北=ダイバ、高雄=ゴーヒョン(タカオでもいけます)
台湾での失敗談などありましたら
バスの降りる場所を間違えたなんてことはしょうちゅうで、その度に顔面蒼白になって困ってしまっています。でもそういうときに限って、その場に居合わせたまわりの人たちの親切を受けて、ほっこりするエピソードが出現するんですよね。こうなるともう失敗と言ってしまってよいものか・・・(汗)。台湾人の気質を知るまたとない機会になります。
台中の人面犬☆ pic.twitter.com/WQhWhEsfeF
— みのりおん@台湾的日々 (@chinhoucha) 2017年5月15日
花蓮とか台東にいくとよく野良犬に出会います。飼い犬も基本的に放し飼いでこれがけっこう凶暴だったりします。そういった犬たちと目が合ってしまい、なんども追いかけられました。もう二度と出会いたくないです(笑)。
バスの降りる場所と降り方が分からないままずっとバスに乗っていたんですけれど、運ちゃんにどこに行くのかと聞かれたので、ホテルの名前を言いますと、乗客一人だったこともあってか、ホテルの前にバスをつけてくださいました。(これは失敗といえるものなのか分かりませんが・・・汗)
日本と同じような治安具合
最後に、犯罪まがいのことはありませんでした。
高鉄の自動券売機に誰かのクレジットカードが入ったままだったんですけど、すぐに駅員さんに届けましたら、中国語で落し物のアナウンスがされていました。台湾では落とした財布が返ってくるとよく聞きますから。これがふつうのことなのかもしれません。
取材を終えて
みのりおんさんは独特の雰囲気を持つお方で、回答はほぼ原文ままを使用させていただきました。漢字をあえて減らしている文章は、時として絵本のような雰囲気さえ醸し出します。良い世界だあ〜。
台湾人の懐へひょいっと入っていける日本人はそうそういないけれど、みのりおんさんのようになれたら台湾旅行も100倍楽しくなりそうですね。
みのりおんさん、今回はどうもありがとうございました。
これからもよろしくデス。
みのりおんさんのSNS情報
HP:台湾ちんほうちゃ日記
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