「中華圏を知り尽くした人」に昔の台湾を語ってもらった話その2
こんにちは、太太です。
暑さ寒さも彼岸まで。日本もだんだん涼しくなってきたかな?今日はのぶ先生への取材パート2をお届けします(パート1はこちら)。
パート1をUPしたあと、のぶ先生はしばし台湾へ行っていました。着眼点が鋭くて頭の良い人ですから、現代台湾を色々感じてきたみたい。早速「整理整頓がなっとらーん」とツノ出てた(笑)。ぜひ本ブログも覗いてみてくださいね。
それでは、後編のスタートです♪
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20年前、上海にニーハオトイレはありました。では、台湾で見かけましたか?
台湾にはなかった
信じられないでしょうが、トイレにドアがなかったのよ(20年前の上海)
台 湾 に あ ん な 強 烈 な ト イ レ は あ り ま せ ん で し た(笑
それどころか、台湾人の先生(中国渡航歴なし。根っからの台湾人なので行く用事すらない)にニーハオトイレのことを話しても、 「そんなアホな!」 と信じてくれないほどでしたから。仕方ないのでグロ写真を見せると、吐き気を催していました(笑
トイレットペーパーは流せなかった
その頃乙女だったワタクシは、トイレから慌てて逃げ出したの(ブログ記事)
トイレットペーパーが流れないのは当時もでした。20年前は日本統治時代の下水道をそのまま使っていたからという理由だったのですが、 太太さんのブログを見てまだ流れないのかよ!と。そこは変わってないみたいですね(笑
*ちょっと前に「紙は流せるようになったから安心してね」みたいなニュースが出ましたが、2017年8月訪台時、トイレットペーパーの流せないホテル&お店は多かったです。まだまだ普及には程遠いかな?
20年前に流行っていたものを覚えていますか?
足つぼや変身写真館はすでに人気
ブルーちゃん変身したいの?かつら貸してあげるわ
特に覚えていないですが、日本からの観光客に人気だったのは
・足つぼマッサージ
・変身写真館
だった気がします。この二つは台湾行くなら一度は体験しておいでと言われていて、彼女も変身写真館で写真を撮っていました。
安室奈美恵さんも有名人だった
いったぁ〜い!足つぼマッサージは20年前から人気でした
流行ではないですが、台湾在住時にあの安室奈美恵が妊娠+結婚というニュースがありました。Wikipedia先生で調べると、10/22だったようですね。 日本でも突然すぎて皆がひっくり返りましたが、台湾でも次の日には新聞やテレビのトップニュースになり、台湾人も同じようにひっくり返っていました。
学校の授業でも、先生が目を丸くして、
「安室奈美恵が妊娠したわよ!」
と慌てていました。
ネットが当たり前の今なら情報があっという間に届くので驚くまでもないですが、当然ネットなんてない時代(実際はあったのですが、普及はしていなかった) に激速で日本の情報が届いていました。
旅行先で使える中国語を教えてください
こういうのはよく聞かれますけど、具体的にどんなシーンでと言われないと、なかなか出てこないんです(汗)
なので、勝手に趣旨を変えて「旅先でも使えるし、中国語レベルアップのためにもなる表現」 にしました。 以下、読み方などはカナで表記しますが、声調は自分で調べて下さい、それも勉強です(笑
差不多(チャープトゥオー)
漢文風に言うと「差多からず」ですが、いろんな意味があります。 「約、おおよそ~」 「あまり大した違いはない」(どんぐりの背比べという意味も含む) などがあり、日常会話でもしょっちゅう使います。ニーハオやシエシエより、これを覚えておいた方がよっぽど実用的です(笑
「差不多」の隠れた意味に、「いい加減にしろ」「もういいでしょう」というニュアンスで使うこともあります。 「差不多ロ巴!(チャープトゥオーバ)」で使うことが多いです。
たとえば、カラオケでマイクを離さず何曲も連続で歌う人に、 「差不多ロ巴!」 という風に使います。はい、私が過去に言われたことがあります(笑
あとは、お酒やお茶をコップいっぱいに注がれそうになった時、 「差不多ロ巴!」(もういい、もういい) と止めることもできます。
真棒ロ阿!(チェンパンア)
「棒」は「すごい」「素晴らしい」という意味で、「本当に」の「真」をつけると、 「マジスゲー!」 という意味になります。今なら「なにこれヤバい!」って感じでしょうか。
同じ意味で、「励害(リーハイ)」や「了不起(リアオブチー)」 食べ物を食べた時も、「好吃(ハオチー)」ばかりじゃ芸がないので、 「這個料理真棒ロ阿!」(チェイコリアオリー チェンパンアー!) を使ってみてボキャブラリーを増やしてみましょう。
這様子(チェイヤンズ)
「なるほど」「ああ、そう」という相槌表現です。 これは「あなたの話、ちゃんと聞いていますよ」というニュアンスがあるらしく、さらに台湾を含めた南方でよく使われる表現です。
北京とか上海であれば、「是嗎」(シーマ。台湾訛りではスーマ)かな。 会話をして、 「あー這様子」 を連発していると、それだけで中国語上手いねと言われます。内容が全然わかっていなくても(笑
有没有+動詞?(ヨウメイヨウ~)
「~したか?」という意味のスラングです。これも南方ではよく使われます。 たぶん香港発祥の表現で、英語の現在完了"have 過去分詞"から来てるんじゃないかと考えています。
本当は「~了没有?」が正解ですが、大陸南方・台湾でもふつうに使われています。 ただし、北方ではたぶん通じないのと、あくまでスラングなのでテストなどで書くと✕をつけられます。
看不懂(カンプトン)
太太さんのブログでも、「ティンプトン」って出てきますよね。漢字で書くと「聽不懂」。 これは「耳で聞いてわからない」というニュアンスなのはもうご存知だと思います。
それに対して、「見てもわからない」が「看不懂」です。 え?知ってた? 知らなかったら、「聽不懂」と一対のコンビで覚えておきましょう。
一説によると、「チンプンカンプン」の語源が「聽不懂」「看不懂」らしいです。 (※本当かどうかはわかりません) 。確かに二つを並べて早く読むと、チンプンカンプンに聞こえなくもない!?
~死了(スーロ)
「~」の部分に形容詞を入れて、「~して死にそうだ」と表現します。 代表が「累死了」(レイスーロ)。「累」は「疲れる」という意味なので、「疲れて死にそうだ(=めちゃ疲れた)」 という意味になります。
あとは
忙死了:忙しくて死にそうだ
餓死了:腹が減って死にそうだ
などがありますが、私は冗談で
吃飽死了:腹いっぱいで死にそうだ
好吃死了:美味すぎて死にそうだ
なんて言っていました。私が勝手に作った表現ですけど、けっこうウケていました(笑
取材を終えて
2回にわたってお届けしたのぶ先生の台湾昔論。20年前のお話なんてなかなか聞けるものではないので、とっても貴重な体験になりました。ご自身的には「削ってこれだけの文量にした」らしいので(笑)、続きはのぶブログでガンガン綴ってくださいね。
そして、語学の達人のぶ先生が教えてくれた中国語フレーズ!一生の宝になりました。中国語は全然話せないけど「チャイヤンズ」って使っちゃうよ。うしし。
のぶ先生のSNS情報
ブログ:昭和考古学とブログエッセイの旅へ
Twitter:BEのぶ (@bjnobu) | Twitter
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