順益台湾原住民博物館へ行ってきたよ!な話
こんにちは、太太です。
台湾へ行く数日前でしょうか。「太太さん、我が館へ遊びにいらっしゃいませんか?」と、順益台湾原住民博物館というところから一通のメールが届きました。えええっ、なんでワタクシが台湾へ行くのを知っているの?ブログで匂わせてた?それとも第六感発動?
あまりの偶然にびっくり。そして、なんだか運命を感じてしまい、二つ返事で「ぜひ伺わせてください」とお返事をしました。
人とのご縁はなにがきっかけになるかわかりませんよね。今日は博物館で色々なことを学んだ話を綴りたいと思います。では、どうぞ♪
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順益台湾原住民博物館へ行ってきました
1994年設立 ピッカピカのきれいな博物館です
順益台湾原住民博物館は故宮博物院から徒歩数分の場所にある私設の館で、台湾原住民族の歴史や文化を扱っています。三菱自動車の代理販売を行っている順益汽車が母体なのですって。
台湾でありながら日本と繋がっているのはおもしろいよねえ。そういったご縁もあってか(?)、日本人スタッフが在籍しています。
台湾原住民族の文化や習慣が学べるよ
台湾原住民族にも色々あって個性豊かなの
今回ガイドしていただいたKさんは、とっても気さくな日本人女性でした。台湾の大学院を卒業後、そのまま現地就職したのですって。ものすごくベシャリがうまく、あっという間に原住民の世界へ引き込まれてしまったわ〜。
問いかけ方式のガイド術
実は超グロい!首刈りナイフの展示です
博物館のような施設は好き嫌いが真っ二つにわかれますよね。ワタクシ、実はこういう所が大好き。故宮も2度行っているし、美術館巡りも趣味なんですの。
通常は一人でじっくり周る派ですが、今回Kさんのガイドを受けて考えが変わりました。
「さて問題です〜」
「実際に首狩りしたナイフはどれでしょうか〜」
なんていう風にKさんがバンバン問いかけをしてくれることもあって、ワタクシのりのり。
人間って受け身ばかりだとあんまり身につかないでしょ?Kさん、よくわかってらっしゃるの。バシバシ突っ込んでくるの。
問いかけ
↓
考える
↓
答えを言う
の繰り返しって大事なのねえ。自分の意見を言葉にして発する行為は脳に良い刺激を与えます。あっていようが間違っていようが。
原住民通になれました
ディスプレイもおしゃれなの!
こんな動作をKさんに1時間半みっちりやってもらった結果、ワタクシ原住民族通になれましたワ。知らず知らずのうちに小難しい内容が頭に入ってくるのでした。
台湾原住民族の文化は濃いよ
「原住民族なんです」とカミングアウトする人も増えたそうです
Kさんから教えていただいた内容をブログに全部書いてしまいたいけれど、それではこれから行く人の楽しみを奪ってしまうわね。だからちょこっとだけご紹介します。
印象に残ったのは「首切り文化」
台湾は(ご存じの通り)一定期間日本の統治下にありました。インフラ整備や日本語の学習などは有名ですよね。これは原住民族にも当てはまり、原住民の方たちは日本語を学ぶことで他部族と対話できるようになったそう。
それまでは同じ土地に住んでいても会話ができなかったというのが驚きでした。そして、日本語が共通語…信じられませんね。
あとは、首切り文化。これも日本統治が入ってから廃止になったそうです。首切りの展示は館内にあります。心して観てくださいね。
ファンシーなタオ族に目が釘付け
タオ族はおばけが怖いんだって!
カワイイネタもご紹介しましょう。順益台湾原住民博物館には10を超える民族の文化や歴史が展示されていますが、中でもワタクシが気に入ったのはタオ(ヤミ族)。
「アニート」が来たのよぉ だから悪いことが起こったのよ
タオ族は離島暮らしなので基本的にのんびり。おばけが怖く、日常のアンラッキーは悪霊アニートが引き起こすなんて言うほど、なんだかのほほんとしている民族だそうです。
原住民族の衣装は派手なものも多いのですが、タオ族は自然とともに生きている部族だからか、素朴な衣装が展示してありました。
そうそう。
聴けば、Kさんもタオ族が好きだと言うじゃない。
もう、女子トークが炸裂しました。
共通点があると話もはずみますよね♪
「あああ、手がうずうずしています」
「やってしまうかもしれません」
「作ってしまうかもしれません」
意味深な言葉を残し、ワタクシは順益台湾原住民博物館を去りました。
今日は工作の時間です
なにができるかなー?
妄想力抜群のタオ族、ワタクシの頭から離れなくなりました。
どうしてくれよう。
どうしてくれようか。
だから作ってしまったわ。
タオ族のお面−!
じゃじゃーん。
タオ族のお面です。
タオ族はね、お化け退治にお面をかぶるのだって。怖いからwww。
お化け退治するんだい
綿棒(代用)でエイエイっよ!顔が見られないよう深くお面をかぶるの
タオ族は目に見えない敵を信じているそうで、草むらに向かって槍をつつくそう。悪霊アニート退治にご執心のちび太太です。
タオ族は未だにこんなファンタジーを信じているのかしら。だとしたらタオ族はこの世に咲く妖精。絶対妖精よ。
ブルーちゃんもやるのよ!一緒に
順益台湾原住民博物館には、タオ族が実際に槍でつついている図が展示されています。ここは必見ですよ。ぜひ観てみてくださいね。
いろいろありがとうございました
「かわいいー!」と喜んでもらえました
という感じで、まんまとKさんの話術にはまってしまったガイドツアー。素晴らしい感動をどうもありがとうございました。
タオ族以外にも癖のある民族はごろごろ。順益原住民博物館ではアミ族やタイヤル族、パイワン族など、個性豊かな原住民の生活を垣間見ることができます。ぜひ行ってみてください!
順益台湾原住民博物館へのアクセス
故宮博物院と同じバス停でOK!本当に近いです
順益台湾原住民博物館は、故宮博物院から徒歩数分の場所にあります。故宮とはラインナップが違うのでダブルで回ると楽しいですよ。故宮とのセット割引チケット(320元)も用意されていました。通常のチケットは大人150元、学生100元です。
開館日 :火曜〜日曜
開館時間: 9〜17時
休館日 :月曜・旧正月期間
HP :あり
FB :あり
故宮の前に行くのがおすすめ
故宮は午前中〜夕方まで激混みなんですよね(ブログ記事)。故宮が空くまでの間、順益台湾原住民博物館で過ごすのはアリです。
がスムーズかしら。金土は故宮博物院が21時すぎまで開館中。この2日に絞ると行動しやすそうです。カフェは順益台湾原住民博物館のすぐそばにありますよ。
事前に申し込めば日本語ガイドが無料です
順益台湾原住民博物館では、2週間前に申し込むと日本語ガイドが無料で受けられます。直近申込だとKさんに予定、もしくは不在の可能性もありますからお気をつけて〜。
土日や祝日はイベントも行っていて、リーズナブルな料金でDIY体験もできます。イベントは不定期ですので、詳しくは公式HPやFB等をご確認ください。
連絡はsyjp2@syc.com.twへ。代表者名とメールアドレス、参観希望日時、人数を記入して申し込んでみてくださいね。日本語でお返事がきます。
こぼれ話
日本へ帰国後、台湾原住民族絡みの本を1冊読んでみました。
日本統治に関しては良いことばかりではなかったのは事実。裏の面も知っておくと良いのかなと思いました。原住民族に興味がある人は読んでみるとよさそうです。
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