恐竜の卵?台湾名物「茶葉蛋」作りに4日間を費やした話
「食べたい〜!」「食べたい〜!」とみんなで駆け寄る図
こんにちは、太太です。
茶葉蛋(チャーイェダン)という台湾の煮卵が好きです。現地ではコンビニで気軽に売っているのですが、日本ではなかなか入手できません。だから、自分で作ることにしました。
材料とレシピを選定する
これが完成図です
今回のミッションは「茶葉蛋を本場の味に近づけたい」。色々調べた結果、3〜4日程度時間をかけて作れば良いのがわかりました。
台湾での茶葉蛋作りには電気鍋を使用します。電気鍋…うちにはないヨ。けれど、温めと冷やしを繰り返せば、片手鍋でも作れそうです。冷蔵庫と鍋を併用し、調理してみることにしました。
以下、太太オリジナルブレンドです。
【材料 10個分】
材料 | 分量 |
ゆで卵 | 10個 |
紅茶のティーパック | 2つ |
八角 | 3個 |
塩 | 小さじ1 |
砂糖 | 大さじ1 |
醤油 | 大さじ2 |
シナモン | ティースプーン1 |
水 | 500cc |
作り方:1日目
1.ゆで卵を作る
鍋には卵10個がぎりぎりでした
まずはゆで卵を作ります。お鍋に卵がひたひたになる量のお水(分量外)を入れ、沸騰してから卵を10個投入。中火で15分ほど煮ました。
茶葉蛋は黄身までしっかり火を通すの。これが台湾流です。
2.ゆで卵を氷水で冷やす
氷はあっという間に溶けてしまいました
卵が茹で上がったらお湯を捨て、氷水(分量外)を入れたボウルで15分冷やしました。氷はすぐに溶けてしまったのですが、気にしないでそのまま放置しました。
3.ゆで卵をスプーンで割る
エイッエイッという感覚です
ゆで卵の粗熱がとれたら割りの作業です。ティースプーンを使ってコンコン。細かくひびを入れていきます。エキスが染み込みやすくなるらしいですよ。
4.紅茶ティーパックについた紙を取り去る
紅茶でもウーロン茶でもどっちでも良いそう
今回使用した紅茶は、リプトンの三角ティーパックです。4日間茶葉を入れっぱなしにしますから、紙の持ち手は煮込む前にはさみでカットしました。ウーロン茶葉でも代用可能です。
5.鍋に水と紅茶ティーパック、調味料を入れて点火
シナモンは粉で代用しました
ひびを入れたゆで卵を鍋に入れたあと、水や調味料を投入します。あとはグツグツ煮込んでいくだけ。
6.アクを取りながら30分煮る
載せようか迷ったけれど、現実はグロいのです
卵は沸騰後、30分間中火で煮ました。
アクがいっぱいでてきてちょっと汚いね。部屋中に八角のにおいも充満しています。換気扇を回しつつ、アクをとりながら火の番をしました。
7.冷蔵庫に入れて一晩冷やす
ホーロー製の鍋は20年前にもらったもの とってもかわいいよ
卵は粗熱が取れたら蓋をし、冷蔵庫へ鍋ごとIN。このまま24時間入れっぱなしの刑です。
作り方:2日目
かなり濃い目の色が付いている!
「料理失敗した?」と心配されるレベル
冷蔵庫内で冷やすこと24時間。一部の卵はかなり茶色く変色していました。きれいに模様ができていそう!わくわくドキドキです。
意外!まだまだ模様が薄い
ええー!こんなに薄いなんて
卵の皮を剥いてみます。あれ?意外と色が着いていません。思ったほど染み込んでいないものだなあ。
パカンと割ってみたよ!
見た目チョットあれだけど、食べてみるとおいしいの
卵を包丁でカットしてみました。中身も同様だね。白身の外側にはうっすら色がついているけれど、まだまだ黄身の方まで味が染み込んでいませんでした。
食べてみると、八角の味がほんのりする味付き卵。これはこれで普通においしいです。香りもさほど強くなく、ちょっと変わった味付け卵といった位置づけ。
お弁当に入れるなら、この程度の漬け込みでも問題なさそうでした。
8.お鍋で30分間煮たあと冷蔵庫へ
またグツグツグツグツ
卵に色が着いていないのは残念無念。本日も30分だけ中火で煮てみることにしました。アクは少し出てきましたが、そのまま放置です。
2日目の卵も前日と同じように冷蔵庫で冷やします。つけ汁を舐めてみたらとんでもなく渋くて変な味!
作り方:3日目
殻にかなり濃い色がついた!
おおっ!これは期待できる色だあ
ついに3日目突入です。殻にはかなりくっきりとエキスが染み込んでいました。真っ茶に白身が染まった部分も出てきたし、これは期待できる?
殻を取ったらびっくりな色に
事情を知らない人にお出ししたら「嫌がらせ」と取られるかも
さすがに3日目ともなると卵に貫禄がでてきます。2日目より艶・模様共にくっきり。茶色の部分には、八角エキスがたっぷり染み込んでいそうな予感です。
白身にも色がついている!
腐っているのではなく、エキスが染み込んだ色です
さて、卵の殻をむいてみましょう。
や、や、や、やったぞー!白身がかなり茶色くなりました。黄身の周りにもほんのり味が感じられる!ドドメ色の汁はじわじわと卵に染み込んだのでした。
味は八角やシナモンテイストが増しました。そうそう、この味。台湾のコンビニで食べた茶葉蛋っぽいです。3日目の卵で充分に現地味が再現できました。
ここまできたら、あと1日粘ってみましょう。更に煮る!
9.更に30分ほど煮ました
大切な煮汁だから弱火で煮込みます
3日目ともなると煮汁も少なくなっています。今回は30分弱火で煮込んでみました。その後、粗熱が取れたら冷蔵庫へ鍋ごと移動します。
それにしても、八角臭はいつまでも健在です。見た目は星型でとってもかわいいのに、強烈な個性を発する子です。
4日目
随分と色づきました
はじめはこんな色だったなんて、遠い昔のよう
はじめはきれいな肌色でした!4日間の仕込みで随分と見た目が変化しました。
殻を剥いたら…感激!
見た目はアレでも、脱いだらかっこ良いのです
殻をむいてみました。4日目の卵はまるで芸術品のような輝きを放っています。ひびの入れ方もちょうど良かったみたい。かっこいい!卵もつやつやしています。
内部にも随分と浸透している
内側にも味が染み込み、円熟度を増しました
卵をぱかっと割ってみたら、更なる驚きがありました。黄身ギリギリのところまでエキスが浸透していた〜。
卵の味は1日置いたことでとっても濃厚になりました。八角とシナモン、塩気が更に混じり合い、これぞ台湾という味つけでした。3〜4日目の茶葉蛋こそ本物だな!
作ってみた感想
アーティスティックな卵なんですよ
茶葉蛋を作ってみた実験結果を発表します。
日数 | 味 | 色 | 香り |
2日 | ライトな味で食べやすい | 染み込みが浅い | 八角の香りがする |
3日 | 八角の味がする | 染み込みは丁度良い | 八角の香りがする |
4日 | 八角の味がはっきりする | 部分的にかなり濃くなる | 八角の香りがする |
お弁当なら2日目を、台湾テイストを感じたいなら3〜4日目がベストかなあ?時間が経つほど八角臭が卵に染み込んでいきます。
卵は1パックまとめて作り、毎日食べていくと味の変化が感じられておもしろいかもしれないです。作りはじめから換算し、6日間はおいしく食べられるそう。保存は冷蔵庫で。
かかったコストは300円以下
冷たくても温かくてもおいしいよ!
今回かかったコストは微々たるものでした。卵は1パック200円ですし、調味料も日本で手に入りやすいものばかり。ガス代を入れてもトータルで300円はいってないと思います。1個あたり30円ぐらいですね。
茶葉蛋は八角やシナモンを使った漢方チックな食べ物。好き嫌いはわかれるかもしれませんが、台湾のコンビニではおなじみの香り&味です。ぜひご家庭で作ってみてください!
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